屋外で生活する猫にとって爪は、獲物を捕まえたり自分を守ったりするための武器で、とても大切な役割をしています。しかし近年、室内で飼われている猫が多く、鋭く尖った武器は室内飼いの猫にとってはかえって危険となる場合が多いですので、こまめに爪切りをしてあげることが大切です。また、猫もシニアになると、めんどくさがって爪とぐぎを怠る猫もいます。猫は爪とぎをしなくなると、古い層が残って太い巻き爪になってしまい、それが肉球に刺さってしまうことがあります。こまめにチェックしてあげることが大切です。室内で猫を飼う場合は、爪とぎができる場所を作ってあげた上で、壁などで爪とぎされたくない場所は人の方が工夫して爪とぎをさせないようにする必要があります。壁の爪とぎ防止の対策には腰壁シートがオススメです。
目次
猫にとって爪とは
猫にとって爪は、大事な武器なのです。
狩りをする動物である猫にとって、爪は獲物をとらえたり、自分の身を守ったりするための大切なものなのです。
爪とぎをすることで、表面の古い爪のさやをはがし、鋭い爪を出しています。また、家の中で飼われている猫の場合は、カーペットの上など、爪がひっかかりやすい個所でも安全に動けるように、伸び過ぎた爪を自らケアする意味もあります。
現代の猫は爪切りが必要
飼い猫であっても、もともと外で過ごすことが多かった猫ですが、現代は室内だけで飼われることが多いです。
私が小学生の頃に飼っていた猫は、家も外も自由に出入りできる環境で飼っていました。
そのため、家のベランダを常に猫が出入りできるように少し開けていました。(昔は犯罪も少なかったので常にベランダを開けていましたが、今は考えられないですね!)
家に居たい時や、ご飯の時は家に居ますが、日中や夜間でも外に遊びに行きたい時は自由に遊びに行っていました。
当時、猫を飼っている家は、そのような家庭が多かったと思います。
ところが最近は家を開けっぱなしにしているような家庭は少なく、加えて猫が事故にあうことを防ぐ為にも、室内で猫を飼う家庭が多いと思います。
外で活動する猫は、ケンカや自分の身を守る為に鋭く尖った爪が不可欠でしたが、
今の時代に家の中だけで暮らすには、鋭く尖った爪は必要なく、かえって危険を招くことがあります。
爪切りと爪とぎの違い
外で生活をする猫は、狩りをしたり木に登ることで自然と爪が削れていきます。
いわゆる”爪とぎ”です。
爪とぎの一番の役割は、古くなった層をはがし、新しく尖った爪を出してあげることです。
つまり爪とぎをしても、爪は鋭く尖ったままなのです。
室内で暮らしている猫の場合、爪が鋭すぎるとソファやカーテンに引っかかり危険を招くことがあります。
そのため、尖った爪を丸くしてあげるために、爪切りをして整えてあげる必要があるのです。
「爪とぎ」と「爪切り」の役割は異なるのです。
猫と室内で暮らしている場合、自宅用の爪とぎアイテムと爪切りの両方が必要になります。
爪とぎはポールタイプや壁に貼れるもの、ケージの中で使用するものなど様々あります。
爪切りはギロチンタイプとハサミタイプに分かれます。
ギロチンタイプは爪を切るときにパチッと音がしないため、音が苦手な子にもオススメです。
爪が柔らかい子猫は、ハサミタイプでも良いでしょう。
自分で猫の爪を切るのが不安な場合は動物病院でも爪切りをしてくれます。
爪とぎを怠って愛猫の肉球に爪が刺さってしまった
猫は歳を重ねると、面倒になって爪とぎをしなくなることがあります。
私はかつて、そのことに気づいてあげられずに、我が家の長老猫の三ちゃんに可哀想な想いをさせてしまいました。
ある日、三ちゃんが辛そうに足をかばって歩いていました。
おかしいと思って、体をチェックしたらなんと、伸びた爪が巻き詰めになって、三ちゃんの肉球にめり込んでいたのです!
猫は爪とぎをしなくなると、古い層が残って太い巻き爪になってしまいます。
気づかずにいたら、巻いた爪が肉球に突き刺さり、炎症をしてしまったようなのです。
夜間だったので病院もやっておらず、とりあえず刺さった爪を切ってなんとか抜くことに成功しました。(奥さんと二人がかりでなんとか取りました!)
その後、三ちゃんは痛がらずにスタスタ歩けるようになりました。
相当痛かったのだと思います。
でも、肉球が壊死したりしなくて本当によかったです。
長年猫を飼ってきた中で、このような経験は初めてでしたがそれからは猫の爪切りをマメにしています。
あなたの高齢の愛猫が爪とぎをしなくなったら、小まめに爪切りをしてあげるようにしましょう。
猫にとって爪とぎは本能なので怒っても仕方ない
くどいですが、猫にとって爪を研ぐというのが本能です。
なので、猫にとって、爪とぎをしていて怒られるというのは、人間で例えるなら仕事をしていて怒られているようなものなのです。
ですので、爪とぎをされたくない場合は、されてはまずい場所などは人間が工夫して爪とぎができないようにするべきす。
それと同時に、爪とぎができる場所を作ってあげることはいうまでもありません。
壁での爪とぎ対策には腰壁シートが大活躍
家の中で、猫を飼っているなら壁紙の上から腰壁シートを張ることをオススメします。
腰壁シートとは、床から90cmの高さまでに貼る、塩ビ素材のシートです。
壁紙とは素材も全く違うので、比較にならない程の強度があり、猫の爪とぎ対策としては大変優れているシートです。
塩ビ素材ですので、汚れも染み込むことなくサッと水拭きで清潔に保つことが出来るので、お掃除が楽です。
見た目もオシャレで、お部屋をグレードアップさせてくれます。
このシートは、壁に強力な接着剤で貼り付けますので、簡単に剥がれることがないので、長期的にご使用になりたい方は、壁紙の保護シートを使うよりもおすすめできます。
ただし、腰壁シートは、強力な接着剤を使用する為、壁紙を綺麗なまま剥がすことはできませんので、賃貸物件に入居されている方のは不向きです。
賃貸にお住まいで、どうしても腰壁シートを施工したい場合は、退去時に原状回復するようにします。
もちろん、壁の平面もコーナー部分もしっかりガードできます。
持ち家の爪とぎ防止アイテムには、腰壁シートが最強です。
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