猫などのペットの爪とぎ対策として、長期的に一番リーズナブルとなる方法があります。
それは、壁紙の張り替えの際に、一般的な壁紙を使うのではなく種々の機能がプラスされているスーパー耐久性クロスというもので張り替える方法です。
このスーパー耐久性クロスの特徴は、
- 引っ掻きキズに強い
- 衝撃に強い
- 汚れ防止性・対薬品性・抗菌性に優れている
です。
1)引っ掻きキズに強い
壁紙の層が特殊配合されているため、表面が強化されていて引っ掻き傷が付きにくい構造になっています。
(スーパー耐久1という画像)
一般的なビニールクロスの10倍の強度があります。
2)衝撃に強い
モノなどがぶつかったときに、一般のクロスで起こりやすい表面の層の剥がれを防止する機能があります。
3)汚れ防止性、対薬品性、抗菌性に優れています
表面がEVAL(エバール)フィルム加工されているため、汚れが落ちやすくいつも表面を清潔にキープできます。
この3つが、スーパー耐久性クロスの大きな特徴となります
ところで「引っ掻きキズに強い」いうことでしたので、実際にはどのくらいの強度があるのか試してみました。
(a) 人間の爪の傷をつけてみた。 ⇒ キズはつきませんでした。
(b) 10円玉で強めにこすってみた。 ⇒ うっすら表面にこすり後が付いたが直ぐ元に戻りました。
(c) プラスドライバーの先端で引っ掻く ⇒ うっすら表面にこすりあとが付き、そのうち薄くなったが完全には消えませんでした。ただ、近くで見ない限りはその跡はわからない程度でした。
この検証を一般的なビニールクロスでもやってみました。
(a) 人間の爪の傷をつけてみた。 ⇒ 表面の層が剥がれました。
(b) 10円玉で強めにこすってみた。 ⇒ 壁紙が破けてしまいました。
(c)は、結果が分かっていたのでやっていません。
もちろん、すべてのペットによる引っ掻きキズが残らないというほど強くはないと思いますが、ある程度はペットの引っ掻きキズ防止効果が期待できるお勧めの壁紙です。
また、猫の爪を定期的にカットしておけば、とがっている状態で引っかかれるよりも爪の先端が壁の表面に食い込みずらいのでキズもさほど残らないと思います。
ところで、この壁紙は強い機能性を持つため素材が固く、施工性が悪いため私たちのようなクロス屋さん泣かせの壁紙です。
そのため、クロス業者さんによっては施工費を多少アップして見積もってくる場合もあるようです。
ただ、極端に高くなる訳ではありませんので、クロス張り替えのタイミングでこのペット対応の壁紙であるスーパー耐久性クロスを選んでみるのもいいと思います。