子供部屋を間仕切りするための一般的方法と内装屋の方法の違い

子供部屋間仕切りしたいというニーズは結構ありますが、内装屋の私としては一般的な方法は正直使えないと思っています。

そこで、今日はまず一般的な方法をご紹介してから、内装屋ならではの発想で子供部屋の間仕切りする方法についてご紹介したいと思います。

子供一人に一部屋あれば理想なのでしょうが、部屋数が足りなくてそうもいかないことの方が多いと思います。

特に、都心でお住まいの場合は、家賃の問題もあり融通が利きにくいです。

ところが、子供さんは成長するに従って自分の部屋を持ちたい欲求が高まってくると思います。

その場合の対処方法として、一般的には一つの部屋を手軽に分割する方法を採ることが多いようです。

方法としては、いくつかパターンがあります。

  • パーティションパネルを設置する
  • アコーディオンカーテンで分割する
  • 可動式パネルを新たに設置する

パーディションとカーテン

まず、パーティションは厚みがありませんし、アコーディオンカーテンの厚さも大したことはありません。

そのため音は筒抜けです。

そう考えると、これらを使ってのお部屋の分割は気休めであり間仕切りとは言えません。

可動式パネルぐらいを使わないと間仕切りして”二部屋”にするイメージにはなりません。

次に、料金ですが、市販のパーティションは、高さ1800mm・幅900mmぐらいの商品で1万円ぐらいです。

設置も簡単ですが、一般のご家庭の床から天井までの高さは、2400mmぐらいありますので600mmも空間が空きます。

アコーディオンカーテンですが、こちらは天井から吊すことになります。

そのため、天井にカーテンレールを取り付けて、アコーディオンカーテンを引けるようにします。

ただ問題がありまして、天井にレールを付ける場合に、”好きな場所”に付けられないということなのです。

部屋を分割するのでしたら、丁度中間ぐらいのラインで分割したいところですが、その場所に”天井下地”というのが入っている必要があるのです。

もし、この天井下地がない場合は、天井下地がある場所にレールを設置するか、あるいは、天井下地を新たに入れる工事が必要になります。

ちなみに、分割したい場所に天井下地が運良く入っている確率は20%ぐらいだと思います。

アコーディオンカーテンの値段はピンからキリまでありますが、6畳の部屋を横分割するのに必要な幅(2700mm)であれば10万円程度になります。

加えて、レールの設置費用と天井下地の工事をするために、それ以外で8万円程度の費用がかかります。

もちろん、運良く部屋の中心ラインに、天井下地が入っていれば、ご自身でレールを設置すればいいので安く設置することが可能ですね。

可動式パネル

可動式パネルですが、こちらはドアのようなパネルで部屋を仕切るイメージになります。

検索ワード「可動式パネル」でネットで検索してもらうといろいろなタイプの商品が出てきますのでどうやら売れているようです。

ただ、値段は、メーカー品の場合は結構高くて30万円以上が相場のようです。

もちろん、この可動式パネルを設置するのが3つの方法の中では、一番部屋を間仕切りする方法としては完成度が高いです。

内装屋の意見

これら3つの方法は、ある意味”既製品”を使って部屋を間仕切りする方法ですが、実は内装屋としてオススメの方法があります。

それは、部屋の中央に”ドアのある壁”を作ってリフォームしてしまうという方法です。

ドア付の壁ですから、完全な”間仕切り”が可能になります。

ところで、ドアのある壁を作るリフォームとなると、料金が高くなるとお考えになると思うのですが実はそうでもありません。

可動式パネルなどよりはるかに安く工事をすることが可能です。

しかも、撤去して原状回復することができますので、なんと賃貸物件のお部屋にも施工可能な方法なのです。

(ただし、借りているお部屋ですから大家さんの了解を取らないと怒られる可能性があります。)

具体的な作業としては、いわゆる本物の壁を木材か軽鉄(LSG工法)の下地で作ってボードを張って作ります。

壁の中にグラスウールなどを入れると、ある程度の遮音効果もある壁になります。

また、工事期間も短くて2日程度で終えることのできる簡単な工事です。

お部屋の広さや壁に使う素材、遮音効果のオプションなどによって値段は変わってくるのですがリフォームとは思えない安さだと思います。

もし、ご興味おありの場合は、お気軽にご相談ください。

PAGE TOP