物件の売却時に、壁紙などが汚いままで内覧をしてもらっても売れにくいのは第一印象が悪いからです。費用を惜しまずに、リフォームしてから内覧してもらった方が早く高く売れるケースが多いようです。
家の売却時は、きれいな方が得します。
家を売りに出すからという方から、壁紙の張り替えをご依頼いただく場合がありますが、これは大正解だと思います。
不動産屋は、よく「次に住む人が好きな壁紙にリフォームするから、わざわざお金をかけてリフォームする必要ないですよ。だったらその分値下げした方がいいです」という人もいますが私の意見は逆です。
必要以上のお金をかけてリフォームする必要は全くないですが、最低限きれいな状態にしておく必要はあります。
もちろん、そこそこきれいな状態だったらリフォームして売却する必要はないです。
汚れがひどかったり、壊れている所がある場合は、最低限きれいにして直す方が見た目がいいという意味です。
要は、第一印象はとても大事だということです。
内覧に来た人が「ここが汚れている。あそこが壊れている。壁紙も換えなきゃだめだね」となってしまうとマインドが冷えます。
「家を購入する資金以外にリフォーム費がだいぶかかるね」と購入に対してネガティブな要素が増えるからです。
それに対して、ある程度きれいにしておいて直さずに住める状態で内覧してもらえば「きれいだし、すぐに住めるね」と購入をプラス方向で検討してもらえるはずです。
不動産屋さんの言う「購入する人が好きな壁紙に換えますから」というのとは全く別の話なわけです。
つまり、きれいに住める状態になっていて、必要なところだけ購入者がリフォームするのと、汚いから何カ所か直さないと住めないから行うリフォームとは全く違うのです。
先日、所有しているマンションを売却するから天井のクロスのみ張り替えして欲しいとご依頼を頂いて下見で中を見せて頂いきました。
なんと、漏水で天井のクロスが染みだらけでした。
幸いにも、壁には水が回っていませんでした。
ただ、天井だけはあまりにも状態がひどかったので張り替えないと目がそこにだけ行ってしまう感じです。
ご依頼様の話でも「内覧には来てもらえるんだけど、天井の染みをみなさん気にされてなかなか決まらない。だからリフォームしようと思ったのです」とのことでした。
そして、施工後に確認をしていただいたときに「きれいになった。やってよかった」と、その効果を実感されたようで喜んでいただけました。
売却時に汚いや壊れているは、第一印象によって物件をマイナス評価されてしまいます。
早く売りたい、希望金額で売りたいと思っている場合は、最低限のリフォームをオススメする理由はここにあります。