猫などのペットの壁での爪とぎは、なかなか防止するのが難しいと思います。
猫の場合は、背伸びをして届くところならどこでも・・・
テレビ台やタンスにジャンプして乗ってそしてそこでも・・・
どこでもおかまいなしにやってしまいますね(^^;;
しかし、かわいい家族なのであまり強くも怒れませんし、怒ったところで言うことを聞いてもくれる訳でもないので困ったものです。
壁にシートを貼ったり、段ボールを立てかけたり、飼い主のみなさんはあの手この手で応戦されていると思います。
今回は、クロス屋の私が”ここだけは死守してください”というところをお伝えします。
猫の爪とぎから必ず守ってもらいたい場所は柱など部屋の角のある箇所です。
直角に出っ張っているお部屋にある角は、特に猫ちゃんはツメを研ぎたがります。
この場所で爪を研ぐのが習慣になってしまって毎日やられますと、どんどんと角がえぐれてなくなってきます。
実は、これが大問題なのです。
壁の下地(壁紙の下の素材)は、ほとんどが石膏ボードでできています。
これは、石膏を主成分とした素材を板状にした特殊なボード紙で包んだ建築材料で非常に丈夫なものです。
ただ、この丈夫な素材も毎日の猫の爪とぎには無力です。
猫が、爪とぎのために毎日同じ場所を引っ掻いていると、壁紙を破き、ボード紙を破いて中の石膏が出てきます。
さらに、石膏でもツメ研ぎができてしまうので、石膏はボロボロになってジワジワと角の部分が減っていきます
こうなってしまうと、補修の際には、クロスの張り替えだけでは終わらなくなってしまいます。
下地をやり直す工事が必要となってしまうため、工事金額が高くなってしまいます。
ですので、あらかじめ角だけは必ず守る必要があるのです。
では、どのようにして角の守るのか?
私はこんな感じで角を守っています。
私は内装屋ですので、角をやられてしまっても直せますが、頻繁に直すのは大変なのでこのようにしてあらかじめ角だけは保護しています。
もうこの板をつけて6年になりますが、爪とぎ防止効果が高く、うちの猫はこの角には興味を示さなくなりました。(保護する前は、ここで角がなくなるまで爪とぎをされていました 笑)
猫ちゃんは怒っても言うことを聞かないのですから、最初から爪を研がせない工夫をした方がいいという考え方です。
この板については、こちらのページで詳しくご紹介しています。 ⇒『ペットの爪とぎから壁のコーナーを守る板の設置方法』