美容室ではカット席の席数を多く確保することは、お店の売り上げに直結するので、とても重要です。カット席だけに意識が行ってしまいがちですが、カット席ほどスペースも取らず邪魔にならないコールド席は、実はお店が混み合っているときに大活躍します。カット席がお客様で満員の時は、コールド席にご案内できるので、実際に稼働している席数がカット席の数を上回ることが出来ます。コールド席を設置することで繁忙期のお店の稼働率をあげることが出来ます。大掛かりな工事は必要なく最短1日でコールド席は設置できるのです。カット席は、席同士の間隔やスタイリストの導線を考えると確保できる席数には上限があります。そこで席数以上に多くのお客様の対応をする方法として、コールド席の確保をオススメします。デッドスペースと言われる場所があれば、長いカウンターと簡単な椅子でデッドスペースは完成します。また、コールド席の造作工事は1日で完了させることが可能です。
カット席を確保できる数には限界がある
美容室に使っていないスペースが有るのならば、コールド席を作ることをおすすめします。
美容師の方でしたら当然ご存知かと思いますが、コールド席とは、カット席とは別にパーマやカラーの待ち時間に使うスペースのことです。
私が工事を施工させていただいている美容室では、カット席の席数をなるべく多く確保できるように、オーナー様と相談しながら設計しています。
ただし、店舗の形状と広さによっては、座席数が確保できない場合があります。
使っていないスペースにコールド席を設置する
そこで、壁際など使っていないスペースにコールド席を設けます。
コールド席は、「パーマやカラーの待ち時間に使うスペース」なので、カット席のようにしっかり作る必要はなく、席同士の間隔はカット席のように広く取らないでいいのです。
長いカウンターと椅子を設置すれば、コールド席としては十分に機能します。
もちろん椅子もカット席のように昇降式のものではなく、お客様が疲れない程度の簡易的な椅子で十分です。
例えばこんな感じに、壁際のスペースに設けます。
写真では、椅子がありませんが、セット席のような大きな椅子は必要ありませんので圧迫感はありません。
カウンターの奥行きも広く取る必要がなく、雑誌が置ける奥行きがあれば十分です。
写真のカウンターには、待ち時間お客様が携帯電話の充電ができるように、USB付きのコンセントをカウンターに設置してあります。
週末の混み合う曜日や成人式前などはコールド席が大活躍する
週末や成人式前などイベント時の美容室はかなり混み合うと思います。
予約のお客様以外にも、急遽の予約や飛び込みで来店する方も多いのでは無いでしょうか?
ただ、お客様の席がない場合はご案内ができません。
必然的にカット席数分のお客様しかご案内できないという状態だと思います。
コールド席があると、そういったケースに活用することが可能になります。
例えば8席のカット席があり、コールド席に4席あった場合は、コールド席とカット席をうまく使い分けることによって、最大12名のお客様をご案内できます。
お客様の状況によって、カット席とコールド席を移動してもらう事で繁忙期の稼働率が上がります。
カットをするお客様がカット席の数をオーバーした場合は、コールド席でカットすることも可能です。
店舗内に多少のスペースを確保できるようでしたらコールド席を増設しておく価値があります。特に、カット席の数が少ないお店の場合は、コールド席の確保は必須と言えるかもしれません。
コールド席の設置に必要な日数は最短1日
事前に緻密な打ち合わせをして設計をしておけば、コールド席の造作工事は一日で終えることができます。
お店の定休日に合わせて工事をする事で、お店を休む必要がありませんので、稼働を落とす事なく席数を増やせます。
年中無休のお店は1日お店を休む事になりますが、繁忙期に席数が大幅に確保出来るようになりますので効果は高いと思います。