賃貸退去の際は、立ち会い業者(不動産屋、管理会社)の方が場馴れしていて有利に事を運びます。
そのため、相当覚悟して望まないと借り主の方が損をしてしまいます。
私の経験上、良心的な立ち会い業者などほぼ皆無です。
そのような神様のような方が立ち会い業者であれば、特に問題なく最低必要限な原状回復費用で済むと思いますが現実にはあり得ません。
すべて悪質な業者と思って望んでください。
まず、通常退去時に借り主が負担しなければならない費用は、故意に壊した物や場所があったり、通常の清掃をしておらず常識以上に部屋を汚染しているような場合です。
消耗品であったり、通常の生活で経年劣化してしまった箇所などの修繕は貸し主(大家さん)負担が原則です。
壁紙に関しても消耗品ですので、張り替えする場合であっても住んだ年数に応じて借り主の負担の割合は変わってきます。
例えば、6年住んでいた部屋でしたら壁紙の残存価値は10%です。
これは、国土交通省のガイドラインでも決定づけられています。
ところが、借り主が法律に詳しくないことを逆手に悪質な業者はガイドラインなどを無視して高額な退去費を請求してくる訳です。
そこで、退去立ち会いの際は、ガイドラインを参考にしてどこまでを自分が負担する義務があるのかをしっかり頭に入れてから望んで下さい。
また、これが重要ですが、納得いかな場合はその場ではサインをしないでください。
実は、サインをしなかったからといって部屋を引き渡せないということはありません。
こういった際に、場馴れの差が出るのですが、立ち会い業者は、場馴れしていて対応に慣れているので当然のようにサインをさせようとしてきます。
以下のページに、立ち会い時に必要な知識をまとめてありますので参考にしてください。 ⇒『必見!退去費用で損をしないために知っておきたいこと』
ただし、たばこを吸っていた部屋やペット可物件でない部屋でペットを飼っていた場合などは、ほぼ100%借り主負担で張り替えすることになってしまうでしょう。
それでも、この場合にしても、張り替えするのは仕方ないとしても、管理会社の言いなりにならないでください。
なぜなら、管理会社に任せてしまった場合の壁紙張り替え費用は相場よりも高いからです。
これは、私たちのような業者に依頼する際に中間マージンを乗せてそれをそのまま借り主に負担させるからです。
このような場合は、お困りになると思いますので、私にお問い合わせフォームなどからご相談いただければと思います。
うまく借り主側で壁紙を貼り替えていいという交渉ができれば、かなり退去費用を安く抑えることができるからです。