不動産屋の種類は、仲介(入居者募集と契約業務)だけを行う仲介専門と仲介と物件管理の両方行っているところに大別されます。
賃貸オーナー様が、継続して付き合える不動産屋とは、空室になったときの集客力と募集力のある業者さんではないでしょうか?
そして、もう一つ大切ポイントがあると思います。
それは、入居者が家賃滞納したときの集金力や、夜逃げされたときに連帯保証人にすぐに掛け合ってくれるかなどの行動力を持っているかです。
賃貸オーナー様にとっては、とても興味深いお話があります。
以前、私がリフォームに入らせていただいていたマンションのオーナー様が、入居者の方に家賃を6ヶ月も滞納されたあげくに夜逃げされてしまいとても困られていました。
そこで、私が「管理会社は家賃滞納にかけあってくれかなったのですか?」と聞いてみたのです。
そして、入居者に夜逃げをされたわけですから連帯保証人に不動産屋さんから連絡を入れてもらったほうがいい、とお伝えしました。
ところが、この2点は既に大家さんから不動産にかけあっていたようなのです。
どのオーナー様でも普通に行われるはずのある意味当たり前の行動ですね。
ただ、違ったのは、肝心の不動産屋の方がすぐに行動してくれなかったそうなのです。
そのあげくが、夜逃げです。
ちなみに、この不動産屋は、誰もがご存じの大手の不動産会社です。(名前こそ出しませんが)
管理料は大家さんからしっかり取る不動産屋ですが、これでは何を管理しているのか分かりません。
全ての不動産屋がひどいという訳ではないでしょうが、私の経験上、大半の不動産屋の仕事は褒められたものじゃありません。
不動産屋の収入は、仲介手数料、管理料、リフォームのピンハネが大部分をしめます。
そのため、入居者が決まるところまではどこも必死で仕事をやりますが、その後のフォローで手を抜く不動産屋さんはたくさんあるようです。
トラブル対応をしてもらえないと管理の意味がないですから、そういった不動産屋は選び直す必要があるかもしれません。
ところで、”リフォーム代のピンハネ”と書きましたが、内装業者への直接依頼が面倒だから不動産屋に任せる、あるいは、リフォームは不動産屋さんに任せておけば安心、
というのは正しくありません。
ちなみに、不動産屋が提示するリフォームの金額は、私たち内装業者である専門職が提示する金額の1.5倍になるというデータがあります。
不動産屋がリフォームを行う場合は、ほぼ100%外注です。
ほとんどの、不動産屋には内装などをする工事部隊はありません。(かなりの大手でも)
要するに、不動産屋がするリフォームは、業者への”丸投げ”です。
そして、不動産屋は、内装業者に仕事を丸投げして、工事業者に支払う仕事料に3〜5割の割り増しをして賃貸オーナー様に請求をするという訳です。
ただ、しっかりピンハネしている割には、不動産屋のやることは工事依頼の連絡を私たちのような内装業者にするだけです。
後は、特に何も管理はしていません。(これは、私の実体験ですから紛れもない事実です。)
このように考えれば、不動産屋が間に入って取る工事管理費という名のお金は必要ないと思います。
大家さんが直接工事業者を知っていれば(知り合えば)、不動産屋さんではなく、直接、私たちのような工事専門店に連絡を入れてくださればいいだけです。
それに、この直接依頼は全く面倒なことではありません。
直接依頼していただけるだけで、今まで、15万円かかっていた工事が10万円、150万が100万円と大きな差になります。
そして、これを年単位で考えてもらえば大きな差になることは容易にお分かりいただけると思います。
もちろん、内装業者の選び方も大切です。
親身になって物件工事の提案をしてくれたり、大家さんが連絡を入れたらすぐに来てくれる業者さん、必要があれば何度でも足を運んでくれる業者を選んでください。