実は、ペットを飼っている人にとって部屋探しはとても大変
例えば、住もうと思っている地区に100件の空き物件があったとしても、ネット検索の条件検索で”ペット可”物件で絞り込むとヒットするのは半分以下の4割程度になってしまいかなり選択肢が狭まります。
私もペットを飼っているので、いつも引っ越しの際は物件探しに苦労していました。
ただ、需要があることは分かってはいても、急に今のお部屋をペット可にする訳にもいかないと思われていると思います。
賃貸オーナー様がペットをダメとしている理由の一番はお部屋の汚れや破損を気にされているからではないでしょうか?
一般的に、ペット可物件では敷金が1ヶ月ほど多めに設定されています。
これは、退去後のリフォーム代として当て込んでいるためです。
このように今のお部屋の敷金を多めに預かって、それを汚れや破損の修繕に使うことを前提にペット可物件に変更することができると思います。
敷金を増やしてペット可物件に変更するだけで、かなりの確率で入居率はアップするはずです。
ただ、ペット可物件にするにはそれなりの準備が必要だと思います。
退去後のリフォームを前提に考える必要があるからです。 そこで、内装屋の私なりにペット可物件を運営するためのオススメのお部屋の仕様をご紹介します。
クロスは毎回張り替える
これは、ペットのいた物件では仕方のないことです。
ネコだと壁を引っ掻く習性があるので、クロスはキズがつきますし、ネコのおしっこなどの臭いも染みこんでしまいます。
壁紙はお部屋の臭いを吸収しますので、ペットの臭いはタバコの臭いなどと同じように染みこんで取れなくなるのです。
あらかじめ入居者に「クロスは必ず張り替えますので実費でお願いします」という確約を契約書に書いておけば問題は起こりません。
床をクッションフロアにする
次に、床を張り替えが簡単で安いクッションフロアにすることです。
ペットが床におしっこをしてしまい、染みになったり臭いがついてしまうケースも多いです。
フローリングですと、木なので完全に染みこんでしまい、表面もささくれて禿げたり浮いたりしてきます。 その点、クッションフロアは、表面が染みこみにくいビニールコーティングしてある材質です。
そのため、フローリングよりもはるかに染み込み汚れを掃除で拭き取ることができます。
また、クッションフロアには遮音効果があるもありますので、ペットの足音などを周りの部屋に聞こえにくくすることもできます。
さらに、フリーリングより弾力性があるので、ペットの足腰にも優しいというメリットがあります。
張り替えてしまう場合も、クッションフロアは価格が安いため気軽に張り替えができます。
ソフト巾木を使う
巾木とは、壁の下部にある6センチ幅ぐらいの木材です。
この壁と床の見切り材である巾木を、木の巾木からビニール製のソフト巾木に交換することをお勧めします。
木の巾木より簡単に交換ができて値段も安いからです。
犬は、巾木をかじったり、掘ったりする修正があるため巾木が痛んでしまう確率が高いです。
そこで、ビニール製のソフト巾木にすることで交換の費用を安くできるようにしておき、クロスの張り替えや床の張り替えと同時に気軽にできるようにしておきます。
1室オーナー様の場合はペット可に変更できない?
マンション1棟のオーナー様の場合は、ペット飼育可能物件にすることはさほど困難ではないと思います。
ペットを飼う場合の規約を作成して、現在の入居者様にお知らせしてご理解頂けば問題ないわけです。
では、マンションの1室オーナー様の場合はどうでしょうか?
マンションの規約を一存で変えることは不可能です。
しかし、現代の空室問題は、どこのオーナー様も頭を悩ましていますので、マンションの管理組合にペット可物件に変更することを提案してみてはいかがでしょうか?
賛成するオーナー様が多く、管理組合の規約を変更できればペット可物件に変更は可能です。
まとめ
以上が、クロス張り替え職人である私がオススメするペット可物件のオススメ仕様です。
オーナー様のご負担も入居者様のご負担もこの仕様で一気に下がると思います。
是非、参考にしてみてください。 私にご相談されたいようでしたらお気軽にフリーダイヤルまでお電話ください。
メールフォームからも受け付けています。