新型コロナウイルス対策に室内の換気設備を設置する方法

新型コロナウイルスの感染予防に、室内の換気が有効と言われています。換気の方法は、換気扇を設置して強制換気をする方法と、外壁にガラリという開口を設置して自然換気する方法があります。換気扇設置には壁の開口の他に、電源工事とダクト工事が必要になりますが、ガラリ設置は壁に開口をしてガラリを取り付けるだけなので大掛かりな工事が必要なく、安価に換気をすることができます。

新型コロナウイルス対策に室内の換気が有効

新型コロナウイルスの予防策の一つとして、「室内の換気」が有効だそうです。

新型コロナウイルスの感染経路は、感染者のせきやくしゃみ、唾液と一緒に放出されたウイルスを吸い込む「飛沫(ひまつ)感染」やウイルスが付着したものに触れた手で粘膜などを触ってうつる「接触感染」とされています。

現状では、新型コロナウイルスについては、空気感染は報告されてないです。

ではなぜ、空気感染はしないといわれているのに、なぜ換気が有効と言われているのでしょうか?

空気感染はしないといわれているのに換気が必要な理由

集団感染が起こっているライブハウスやスポーツジムなどの換気の悪い閉鎖空間では、飛沫が短時間、空気中に漂うことになります。

換気が十分でない室内は、飛沫がふわふわと舞っている状況になります。

その飛沫がマスクと顔の隙間からウイルスが侵入するなどで感染のリスクが高まるのです。

そこで換気することで、漂う飛沫に含まれるウイルスが屋外へ流れていく為、吸い込む量が減って感染リスクは低くなるという事なのです。

室内を換気させる方法

室内を換気させる方法には、換気扇を設置して強制的に空気を廃棄させる方法と、壁に開口をして通気をよくして換気させる方法があります。

換気扇を設置する

換気扇は、壁もしくは天井に設置をします。

壁に設置する場合は、換気扇が収まるサイズに壁を開口して換気扇を取り付けます。

ただし、近くにコンセントが必要になります。

天井に設置する場合は、換気扇がハマるサイズに天井を開口して換気扇を取り付けます。

天井に設置する場合は、電気配線が必要なのと、天井の換気扇が吸い込んだ空気を排気するダクトの設置が必要になります。

天井換気扇からダクトをつなげて、ダクトは外壁まで配管し外壁に穴を開けて排気口を設置します。

そのため、換気扇を設置する場合は、ダクトが必要ない壁に設置する換気扇の方が安くできます。

換気をするには給気が必要

また、換気をするには室内に空気を取り込む必要があります。

給気は、ドアの下の隙間や壁に設置してある給気口などから室内に空気を取り込みます。

給気が十分でない場合は、換気扇を設置しても換気扇が十分に機能しませんので壁に開口をして給気口を設置する必要があります。

壁にガラリを設置する

換気扇などの強制排気を設置しない場合は、壁に150Φの丸穴を開けてガラリを取り付けることで給排気ができます。

これを自然換気と言います。

壁に開口部がある事で、空気が自然に出入りしますので大掛かりな工事が必要なく換気ができます。

空気が勝手に循環してくれますので、ガラリを設置だけでも換気が十分に行えます。

工事も壁に150Φ程度の丸穴を開けるだけで、電源やダクトが必要ないため安価に施工できます。

6畳程度の空間でしたら1箇所だけで十分だと思います。

費用も1〜2箇所の穴あけとガラリ設置で5万円程度ですので、換気工事としては一番安価に施工できます。

ただし、鉄筋コンクリート造の建物は注意が必要です。

鉄筋コンクリート造の場合壁の穴あけには注意が必要

鉄筋コンクリートでできた建物は、コンクリートの中に、複数の鉄筋が入っています。

穴を開ける際に誤ってこの鉄筋を切ってしますと、建物の構造上の問題になります。

鉄骨を切ってしまうことで建物が崩壊するかと言われれば崩壊したりはしません。

ただ、建築時に構造計算をして設計してありますので、むやみやたらに穴を開けて鉄筋を切ることは、強度上の問題になります。

そこで、鉄筋コンクリートでできた建物に穴を開ける場合は、建物のレントゲンをとって鉄筋がどこにあるかを確認します。

鉄筋がない箇所に穴を開けますが、木造やALC造の建物と違い、コンクリートの壁には簡単に穴は開けられません。

そのため、専門業者である「コア屋」さんに穴を開けてもらいます。

レントゲンと、コア開けで15~20万円程度費用がかかります。

賃貸の建物は穴あけNGな建物が多い

そもそも借りている物件の場合は、建物オーナーさんが嫌がるため穴あけNGが多いです。

店舗工事を行なっていると鉄筋コンクリート造の建物の工事も多いのですが、穴あけをして良いか確認取ると、たいていは断られます。

その場合は、はめ殺しの窓(FIX窓)など他に開口できそうな場所を探します。

ただそうは言っても、コスト面が大きいこととオーナーさんが反対する可能性を考えると、鉄筋コンクリート造の建物は基本的に穴あけは難しいでしょう。

 

 

 

 

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