床暖房導入の参考価格は、一畳あたり5~12万円です。価格差がありますが、既存の床の上から施工するか、既存の床を解体してから施工するかの違いや、床暖房を温水式の床暖房を導入するか、電気式の床暖房を導入するかで工事内容が変わってくるためです。初期投資金額だけで判断せず、導入後の使い勝手やメンテナンスを検討して選択する必要があります。電気式、温水式とそれぞれメリットデメリットがありますので、ご自身のご自宅の環境によって選択肢は変わってきます。
床暖房の導入を検討する時に、床暖房設置にかかる費用が気になります。
電気式か温水式でも設置工事金額が変わってきます。
目次
電気式と温水式の違い
電気式
・設置費用が安い
・立ち上がりは温水式よりも時間がかかる
・温水式よりも光熱費が高くなる傾向がある
・床暖房は、接触面が44、45℃になることがあり、長時間寝転んでいると低温やけどをしてしまう可能性がある。
・設置工事が簡単で、リフォームに適している
温水式
・設置費用が高い
床下のパイプ配管や熱源機を別に設置する必要があるため高額になる
・立ち上がりが早い
・電気式よりも光熱費が安くなる傾向がある
・熱源機は10年、温水パイプは30年に一回程度のサイクルで交換・メンテナンスが必要
床暖房設置の工法
床暖房設置工事をする場合の方法は2種類あります
①既存の床の上に床暖房を設置して、その上に新しい床材を貼る「直貼り工法」
②既存の床を剥がしてから、床暖房を設置して、その上に新しい床材を貼る「床貼り替え工法」
①の「直貼り工法」のほうが、床の解体費用やその廃材を処分する産廃費用がかかりませんので金額的には安く工事することが可能です。
ただし、既存床の上に施工しますから、床暖房を設置した後の床の仕上がりは、今の床よりも15mm~20mm程度上がります。
床が上がることによって、扉下が干渉して開かないなどや、段差が発生する箇所が出てくる可能性がありますので、工事会社に事前に確認してもらうことが必要です。
工事の費用だけで見ると電気式の方が安い
床暖房は導入費用やランニングコスト、メンテナンス費用の両面かを見て、どのタイプにするかを検討しなくてはなりません。
ランニング費用が安くても、導入費用やメンテナンス費用が高額になってしまう場合は、いくら毎月の光熱費が安かったとしても結果的に、トータルで高い導入費用となってしまいますので、
使用頻度(時間)、光熱費、メンテナンス費を計算して、床暖房の費用と床暖房を導入する工事金額を比較する必要があります。
工事の費用面からすると、電気(ヒーター)式床暖房は、床下に電熱パネルを敷設して新しい床材を施工するだけですので、温水式に比べ工事は簡単で既築住宅でのリフォームにも適していると言えます。
床暖房設置の金額
床暖房の設置費用は、施工環境や施工方法、温水式なのか電気式なのか、ということでも違ってきますので、現地調査が必須です。
おおよその目安の金額は、一畳につき(温水式に必要な熱源機は別途料金)
・直貼り工法・・・5~8万円
・床貼り替え工法・・・9~12万円
上記価格が参考価格となります。
施工環境などや、使用頻度、施工範囲によって、暖房の選択肢や工法もお勧め出来るものが違ってくるので、まずは施工店に相談されると良いでしょう。