動線やゾーニングのデザインをしっかり行った上で、内装のデザインを進めていくと、機能性を重視した店舗作りができます。店舗の内装工事のデザインは、目を引く外観や内装をとても重要です。それと同じくらいに、来店するお客様が店内を移動する際の動線の計画や、お店のスタッフさんが快適に作業できる動線の計画、そして、陳列商品を部門別のグループに配置する面積を決めるゾーニング計画がとても重要になります。
ゾーニングプランがあるからこそ店舗設計は成り立つ
ゾーニングという言葉はあまり馴染みがない方が多かと思います。
何だか専門用語のようで少し難しく感じますが、実はゾーニングというのはお店を開業しようとしている方は、無意識に行っている行為です。
例えば、お店を開業するときに、目ぼしい物件を内覧した時などに、
・レジスペースはここにしよう
・バックヤードはこの辺りがいいかな
・陳列の棚はここにおいて・・・
など、何となく頭の中で行っていると思います。
これが、ゾーニングです。
実際のゾーニングでは、上の図のようなラフゾーニングを計画してから面積の数値や位置など詳細に設計していきます。
ゾーニングで重要なことは、
・お店に入ってくる前のお客様に入店してもらうために、コンセプトやイメージ、重要商品などを視覚的に訴えるビジュアルプレゼンテーションスペースの設置位置は外部から見やすいか
・しっかり訴求できているか
・店内に入った時に商品が探しやすいか
・売りたい重要商品はしっかり目立っているか
・ゾーンの並び方に違和感はないか
・お店の世界観は表現できているか
などを時間をかけて検証する事が重要です。
特にアパレルショップや、靴店、バッグ店などはゾーニングプランの良し悪しが売り上げに影響するほど重要な部分ですので、お店のコンセプトを正確に把握し、それをプランに表現する事が必要です。
興味を持ってもらうための動線と商品配置
大まかなゾーニングが決まったら、お客様の動線を考慮してゾーニング面積など詳細を決めていきます。
動線は、お客様をどのように誘導するをイメージして検証を繰り返します。
また、お客様同士が快適にすれ違えるか、客だまりができないかなども考慮する必要があります。
途中でお店を出て行ってしまわず、奥まで行ってもらうにはどのようにしたらいいかなど、「動線+興味を持ってもらうしかけ」を考えることも非常に大切です。
来店してもらったお客様に、
・どのように商品を見て欲しいか
・どの商品を重点的に購入して欲しいか
などを考えながらお店の計画をすることで、ストーリーや世界観が洗練されていくはずです。
計画期間は十分に取る
物件が決まるとなるべく早く開店したいところですが、店舗の計画には十分に計画時間を割り当てる必要があります。
ゾーニングやデザインは、考える時間と検証を繰り返す時間を必要としますので、時間がない中での店舗デザインはいいお店づくりがなかなか難しいと思います。
売り上げを上げるお店作りには計画の期間をしっかり取ることをおすすめします。