中古マンションをご購入されたお客様のお引越し前に、マンションリフォームを行いました。間取りを変更して、全ての床と壁紙の張り替えや二重窓の設置などの工事を施工しました。大々的なリフォーム工事は、お引越し前に施工した方が、費用と工事日程が大きく節約できます。間取り3LDKの中古マンションの大規模リフォームとして、和室を洋室化して隣のリビングとつなげる工事、既設のフローリング張り替え、押し入れをクローゼット化する工事、北側の部屋の結露防止に内窓の設置、その他クッションフロアの張り替えといった内容です。
今回は、間取り3LDKの中古マンションの大規模リフォームの事例をご紹介します。
お客様が転勤を機会に中古マンションを購入され、引っ越し前に和室の洋室化をメインとしたリフォームをご依頼くださいました。
間取りは3LDKで、LDKの横に和室がある間取りでした。
今回の住宅リフォームの内容
工事のご依頼内容は
- 和室を解体してリビングを広くする。
- 和室の壁と天井を洋室に変更する。
- 和室の押し入れをクローゼットに変更する。
- 和室の畳をフローリングに変更、既存のフローリングも新しいフローリングに張り替える。
- キッチン、トイレ、玄関のクッションフロア の張替え
- 天井、壁のクロスの張替え
- 北側の洋室2部屋の窓に内窓を設置する。
という内容です。
マンションの規約で工事の1ヶ月前の申請が必要
お客様は物件を購入後、なるべく早くお引越しを希望されていました。
直ぐにでも工事に取り掛かりたいところだったのですが、マンションの管理組合に工事申請をしてから1ヶ月後でないと、工事の着工ができないというマンションの規約があったのです。
お客様から「とりあえず引越しを先に済ませてから工事をできないか?」というご質問を頂きました。
もちろんお引越し後でも工事はできますが、空室リフォームと在宅リフォームでは、工事料金と工事期間に大きな違いが出てきてしまいます。
そして何より、お客様の想像以上に埃が出たり、工事音が大きかったりします。
いつもと違う生活スタイルになってしまいますので、当然ストレスになります。
言うまでもなく、空室の状態で工事した方が、お客様の精神的な負担もかからないのです。改めて、引っ越し後にリフォームをする以下のデメリットをお伝えしました。
- 工事料金が大幅に上がってしまう
- 工事期間が長引いてしまう
- 工事中のストレス(小さなお子様がいるご家庭でしたので、なおさら大変)
ご納得頂いて上で、引っ越し前に空室での工事を行いました。
和室の洋室化とリビングを広くする
工事をする前の和室です。
リビングと和室は壁と引き戸で仕切られていて、完全に別の空間です。
畳の床と障子があって、思いっきり和室です。
リビングと合体させて洋室にしますので、まずは床も天井も押入れも解体します。
床は畳を剥がすと、写真のように5cm程度低くなります。
天井も解体して、リビングと同じ天井の高さに組み直します。
押入れは解体して、クローゼットへ変更します。
このように、リビングと和室の仕切り壁を解体して、和室を解体した後に天井と壁と床を造作しました。
かなり広く素敵なリビングになりました。
床は、もちろん段差を無くしたバリアフリーです。
このようにリビングを広くすることで、圧迫感が無くなり空間を広く使えるようになりました。
押入れもクローゼットに変更して、使い勝手が良くなりました。
写真左は工事中の様子です。
室内全体のフローリングの張替え
中古物件ですので、既設のフローリングには凹みや傷が多くありました。
そこで、床全体を新しいフローリングに張り替えました。
マンションの床は、階下への音を軽減するために、遮音を持たせる必要があります。
マンションによって規約が異なりますが、L45またはL40を使用しなくてはなりません。
L45やL40というのは、フローリングの遮音性能の規格です。
フローリングを取り扱っているどこのメーカーでも、遮音のフローリングを取り扱っています。
数字が低い程、遮音性能が高いです。
今回の工事は、マンションの規約でL40の指定がありましたので、規約に沿ってL40の規格のフローリングを施工しました。
水回りの床のクッションフロア の張替え
左が張り替え前のトイレの床です。
右が、新しいクッションフロア で張り替えた後のトイレの床です。
トイレは便器を交換しない場合は便器ががついていても、クッションフロア の張替えができます。
もし便器を交換する場合は、便器を外してからクッションフロア を張って、新しい便器を設置します。
キッチンと玄関の床も新しいクッションフロア を貼りました。
北側の窓に二重窓を設置
マンションの外部廊下に面した、北側の洋室が2部屋ありました。
この2部屋は日がほとんど当たりません。
このような作りのマンションの部屋は、室温が低く、室内と外部の気温差が大きく、冬は結露が発生してカビが生えやすいのです。
そこで、この北側の洋室に作る窓には二重窓を採用することにしました。
二重窓とは従来の窓の内側にもう一枚窓枠を設置して二重構造にすることです。
二重窓は窓を二重構造にして中空層を作ることで冷気の侵入を防いで、結露を防いでくれます。
結露は室内の暖かい空気が外の冷たい空気に接触することで発生しますが、二重窓を設置することで、外の冷たい空気が室内に侵入する際に中空層で常温に戻ります。
そのため室内の窓付近で気温のギャップが発生しないので、結露が発生しにくいという仕組みです。
そのほかにも、防犯効果や防音効果があります。
今回使用した二重窓は、リクシルの「インプラス」という二重窓です。
大掛かりな工事が必要ないので、リフォームに適しています。
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