床暖房に必要な熱源機とは?床の下の配管がつまると床暖房は暖かくならない。

床暖房には熱を作る熱源機の設置が必要です。温水式の床暖房で、ガス式の熱源機は屋外へ設置します。電気式は、屋内のブレーカーから専用回路を引いて電源を取ります。熱源機で温めた水を床下の配管に巡回させることで、床を温める仕組みです。この配管もとても重要で配管につまりが有ると、床は暖かくならず本来の機能を発揮しません。これを解消するためには、配管内の不純物を取り除く工事が必要です。

給湯暖房熱源機とは?

足元からお部屋を暖める床暖房は、電気式でもガス式でも熱の元となる装備が必要です。

例えば、温水式床暖房はは、ガス・電気などを燃料とした熱源機(給湯暖房機)で温めた水を、床下に通したチューブから床板のパネルに循環させる方法です。

水を温めて、チューブに循環させることで床を温めます。

この、水を温めるために必要なのが、給湯暖房熱源機です。

給湯暖房熱源機はどこに設置するか?

ガス式の場合は、屋外になります。

マンションの場合は、共用廊下にパイプスペースと言って、配管類が収納されている場所に設置可能な場合が多いです。

そのほかの場合は、ベランダの壁または、床に設置します。

一戸建ての場合は、屋外の壁または床に設置します。

余談ですが、現在、ガス給湯暖房熱源機を製造しているメーカーは、「リンナイ」「ノーリツ」「パーパス」「パロマ」の4社のみです。

「うちの家は東京ガスの給湯暖房熱源機を購入して取り付けてもらったわよ」というお宅も有るると思いますが、ガス会社が給湯暖房熱源機を製造することはなく、中身は上記4社の中のどれかのメーカーのもので、パッケージを変えたりしてオリジナルブランドとして販売しています。

電気式の場合は、室内のブレーカーから電力を取ります。

ガス式、電気式の両方とも、リモコンは室内に設置します。

床暖房の配管チューブが詰まると熱効率が悪くなる

配管が詰まると、お湯が循環できずに床の温度が上がらなくなってしまいます。

配管の詰まりの原因

・長期間床暖房を使わないことによって、チューブ内の水が腐り、コレステロールのような不純物がチューブ内に溜まってしまう。

・配管が鉄管に場合や、ソケットに鉄の部材を使っている場合、水分によって鉄は錆びるので、その錆がチューブ内にたまってしまう。

また、錆が進むと鉄に穴が開いて水漏れを起こします。

現在は、架橋ポリエチレン管を配管として使っていますので、架橋ポリエチレン管の場合は鉄管のように錆びることがないです。

架橋ポリエチレン管とはポリエチレン管の一種で、ポリエチレンの弱点であった耐熱性をさらに改良したものです。様々な規格がありますが、主に戸建住宅や集合住宅の給水・給湯配管や床暖房などの配管の施工の用途で使われています。

・不凍液を交換していない

配管に不凍液というのは床暖房などの暖房機器の配管を循環させて凍結を防ぐ液体です。

10年に一度は不凍液の交換が必要です。

では、配管が詰まった場合はどうするか?

大手ガス屋会社などに相談すると、「配管を遣り替えるしかない」という回答が来ることが多です。

鉄管の配管の場合は、鉄は錆びて最終的には穴が開くので時間の問題なので、これからも床暖房を使用するかたは配管を遣り替えることは必ずしたほうがいいです。

架橋ポリエチレン管の場合は、配管自体は腐っているわけではなく、配管のつまりさえ解消すればいいので、配管の洗浄をしてくれる専門業者に依頼するといいでしょう。

ネットで探すと、配管洗浄を行っている業者は結構ありますので、内容をよく読んで依頼してください。

配管をやり替えるということは、床を剥がして、床下のチューブの配管を施工し直すということですので、工事日数もかかり、配管工事と新しい床の復旧で、広さにもよりますが8畳でも30万円以上かかりますので慎重に検討しましょう。

 

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