先日、壁紙にヘドロのようなカビが生えていたお宅のクロス工事をご依頼いただきました。
ご依頼頂いたお客様の住宅環境は、鉄筋コンクリート構造のマンションでした。
風通しはそこそこで、決して悪くはなかったのですが、カビが大発生していました。
北側のお部屋で、日光が全く当たらない環境だったからかもしれません。
カビが生えているのに数年放置されていたため、壁紙の表面にヘドロのようにカビがごっそり発生していました。
今回のご依頼タイミングは、今までそのお部屋を寝室でご使用されていたのですが、お子様とお部屋を交換する事になって、カビだらけのお部屋ではかわいそうとのことでご依頼頂きましたが、、、ご依頼いただいて本当に良かったです。
理由は、ものすごいカビのお部屋を寝室としてご使用になられてたことが問題だからです。
カビは、年数をかけて人体の健康被害にも影響を与える可能性がありますので、私はなるべく早く処理した方がいいと思っています。
もちろん、カビに対する体の反応は個人差がありますが、アレルギーが発生してしまってからでは遅いと思います。
カビの危険性については以前こちらの記事にまとめましたので参考にしてみてください。
⇒『この時期に壁にカビが生えているのを見つけたら危険です』
今回のようにきっかけがなかったら、このお宅は未だに大発生したカビを放置されていたかもしれません。
そう考えると恐かったです。
さて、今回のお客様には、調湿機能がある壁紙を選んでいただきました!
”調湿機能”って聞き慣れないですよね。
調湿機能を持つ壁紙は、大きく分けて2種類あります。
①吸放湿壁紙
親水性高分子ポリマー(紙おむつなどにも使われている素材)の働きにより、湿気を吸収して結露を緩和し、乾燥時には逆に水分を放出するという調湿機能を備えています。
静電気が発生しにくく、ホコリや汚れがつきにくい特長もあります。
②通気性壁紙
通気性壁紙は、壁紙自体が透湿性の高い構造になっており、室内の空気が壁紙を通り抜けるしくみになっています。
家の中の湿気を壁を通して排出することで結露を防止します。
これらの壁紙は、通常の壁紙よりも壁紙の機能によってカビの発生を抑制しますので梅雨がある日本にはオススメの壁紙です。
ただし、カビの発生をゼロにするものではありませんから過信は禁物です。
こういった高機能の壁紙に加えて、部屋の風通しを良くして湿気を減らすこともカビの発生を防ぐ上で大切なことです。
今回のお宅でも張り替えのタイミングで、壁の下地に防カビ剤を塗布してから新しい壁紙を張らせていただきました。
リフォーム業者さんに、お願いすればやってくれますので、特に北側のお部屋やカビが既に生えているお部屋の場合は、防カビ剤を塗ってからの張り替えをオススメします。