整骨院・治療院など、厨房設備が必要ない店舗の場合は、比較的工事金額を抑えた工事が可能です。厨房設備の必要な飲食店の場合は、坪単価は20~40万円が相場ですが、整骨院・治療院などは工夫次第ではそれ以下に抑えた工事が可能です。例えばスケルトンの場合は、コンクリートの内側に新たに壁を造作せずにコンクリートを店内の壁として利用したり、個室も壁を造作せずにカーテンで仕切るなど工夫することで費用を抑えます。
目次
整骨院や治療院の坪単価の相場
整骨院や治療院の内装工事にかかる金額は、内装のグレードによっても変わってきますが、スケルトンの場合の坪単価は20~40万円が相場になっています。
この金額の幅は、工事の内容によって金額が変わることによるもので、、正確に坪●●円と出すことは難しいです。
整骨院や治療院との比較例として、10坪程度の飲食店のスケルトンからの店舗内装工事は200万円から400万円が相場です。
厨房施設などにコストがかかり、飲食店の場合は金額に大きく差がでますが、それでもこの金額は相場として内装工事費の1つの目安になります。
ただし、厨房施設が必要ない整骨院や治療院の場合は、工夫次第で坪単価20万円以下に抑えることも十分可能です。
仲介を通さないで直接依頼する事で工事料金は安く済む
仲介を通すというのは、大手のリフォーム店や設計会社に依頼するということです。
これらの会社は、自社で一切工事はせずに、下請け業者に工事を流す仕組みを取っています。
以下の坪単価は、お客様と施工店の間に仲介会社が介入した場合の坪単価です。
<通常の内装デザイン>
20~40万円/坪
<少しグレードを上げた場合の内装デザイン>
40~50万円/坪
<ハイグレード、他との差別化を計った場合の内装デザイン>
50~万円/坪
10坪の店舗内装であっても、少しグレードを上げただけで400万円~500万円になるようです。
私たちのような、施工側から見積もる金額と比べますとこの金額は非常に高いです。
そもそも、整骨院や治療院の内装工事は、飲食店と違い、工事金額の高い厨房設備を施工しませんので店舗の内装の中では、比較的に短い工期と安価な工事料金となるはずです。
ですので、私たちのような施工する業者に直接依頼すれば、大抵の場合はコストを抑えた工事が可能です。
ただし、施工店に直接依頼する場合は、どのようなレイアウトにしたいかが大まかに決まっている事、お店のイメージカラーや内装に使いたい材質がある程度決まっている事が必要になります。
大手リフォーム店や設計会社に依頼するメリットは丸投げできる事
大手リフォーム店や設計会社
大手リフォーム店や設計会社に依頼するメリットは、デザインから全て丸投げできるという事です。
店舗のデザイン設計ができる会社や、コーディネーターが在中しているような会社は、最初の企画から全て提案してくれるますので、イメージがわかない人には、そのような仲介会社に依頼するメリットがあります。
スケルトンの物件の内装工事費用を下げる方法
スケルトンと言いますと、コンクリート打ちっ放しで何もない状態を思い浮かべると思います。
このようなスケルトン物件の場合に、いかに内装工事費用を安く抑えれるかの方法をお伝えします。
内壁や天井はコンクリートの状態でそのまま使う
天井や壁を打ちっぱなしのコンクリートの状態でそのまま使う方法です。
美容室や飲食店ではよく使われる方法です。
整骨院ではあまり見かけないですが、内装としてはハイグレードな状態に完成させる事ができます。
コンクリートの内側に壁や天井を造作するよりも、はるかに安く工事する事ができます。
白を基調としたい場合は、コンクリートを塗装すればいいだけです。
壁や天井を造作しない事で、解放された空間にもなります。
現在は、整骨院も現代的な内装やおしゃれさで勝負している店舗が増えてきています。
その点、スケルトン物件の場合は、コンクリートむき出しの状態をキレイに見せることで他の整骨院との差別化が図れます。
コンクリートの内側に内壁を造作しない場合は、空調設備に注意する
注意点は、コンクリートの内側に壁や天井を造作する場合よりも、冷暖房の効きが悪くなる事です。
この場合は、取り付けるエアコンをの容量を1ランク上げたり、増設する事で解消できます。
特に、ここ何年かの夏場は異常なくらいの暑さになってますので、空調設備の容量が低いと夏は暑くて居心地の悪いお店となり致命的ですので、空調設備は妥協しないほうがいいです。
個室は、壁を造作をせずにカーテンで間仕切りを作る
お客様の施術室を壁の造作で作らずに、天井から吊るカーテンレールを設置してカーテンで個室を作る方法がよく使われていますね。
壁を造作するよりも安く設置できます。
当店でもこの工事は、よく依頼されます。
使用するカーテンレールは、TOSOのニューリブです。
このカーテンレールは天井に吊り棒を設置して、その吊り棒にカーテンレールを取り付けます。
天井からの距離をとってカーテンレールを設置することもできます。
また、直線レールやカーブレールがありますので、個室を思った通りの空間の形に仕切ることができます。
壁を造作する場合は、最低でも65mmの壁厚が必要ですが、カーテンの場合は、壁のように厚みがありませんので、狭い空間で、個室を作っても圧迫感を減らすことができます。
また、壁は一度造作すると、好きなように移動はできないのに対して、カーテンの場合は、開ければ個室であった空間を無くすことができますので、工夫次第で個室レイアウトを簡単に変更できます。
相場の坪単価は、特に大手リフォーム店や設計会社の出している相場はあくまで目安であり、私たちから言わせれば高めの金額です。
このように、特に整骨院や治療院の場合は、工事内容を工夫する事で、工事単価は大きく変わってきますので、平均的な坪単価よりも安く工事をすることが可能です。