新しくお店をオープンする場合、以前のお店のスイッチ、コンセント、照明の位置が、新しいお店では使いにくいと感じることが多いようです。
そんな場合も、店舗内装工事でスイッチ、コンセント、照明の移動や増設が可能です。
増設方法としては、今あるスイッチ、コンセントから配信を分岐させて、希望の場所に配線を引っ張ってきて増設をします。
移設方法も、同様に今ある位置から配線をスイッチ、コンセントが欲しい位置に増設します。
ただ、問題は、基本的に配線が壁の中に埋まっていることです。
そのため、移設増設の場合は、所々で壁を空ける工事が必要になる場合がほとんどになります。
(ちなみに、電気工事には資格が必要なため個人でやっていい工事ではありません。)
移設増設のために壁面を空けた場合は、当然ですが後処理として補修して空けた箇所をふさぐ必要があります。
内装工事を依頼される際に、移設、増設の工事と壁紙の張り替えを同時に依頼されている場合は、壁を空けてしまっていても補修した上から壁紙を張れるので全く問題ありません。
そのため、ほぼ自由に好きな場所へのスイッチ、コンセント、照明の移動や移設が可能になります。
ところが、壁紙を張り替えない場合は少し厄介になります。
壁を空けて壁の中で自在に配線を取り回すことが難しくなるからです。
壁紙の後ろには、ボードやベニアが貼ってあり、その下には、そのボードやベニアを貼るための下地材が縦方向、横方向に組まれています。
この下地材が邪魔になるため、壁を空けてしまわないと配線の取り回しが難しいのです。
天井の場合は、点検口がある場合が多いので、そこから取り回すことが可能です。
もちろん、点検口がない場合や点検口の位置が悪い場合も配線の取り回しが難しくなります。
ただ、点検口を新設していい場合は特に大きな問題にはなりません。
壁も天井も壁面を開口ができない場合は、配線を欲しい位置まで引っ張ってくるしかありません。
配線を剥き出しで放置する訳にはいきませんから、モールという仕上げ材に格納して体裁を整えます。
ただ、モールの見た目はよくありませんから、壁の中に配線を収めた方がいいのは言うまでもありません。
個人的には、壁面にモールが見えるお店の内装なんて論外です。
店舗内装で、スイッチ、コンセント、照明を移動したり増設されるなら、クロス張り替えのセットで依頼されることを強くオススメします。