古くなったユニットバスの床の汚れ落としが難しいのは、経年によって床の表面にとても細かいキズが付いてそこから汚れが侵入沈着すること理由です。
汚れの原因は、湯垢、石けん、皮膚のの角質や染め粉などですが、これらが長年に渡って蓄積・入り交じって頑固な汚れになります。
ユニットバスが新しい間は、床が汚れても比較的落ちやすいのですが、床の表面が傷つけば傷つくほどそのキズに汚れが染みこんで落ちづらくなります。
もちろん、傷とは言っても、目で見て分かるほど大きなものではありません。
例えば、金たわしなどで床を磨くと目に見えない細かな擦りキズができるわけですが、こういった細かいキズから汚れが染みこんでいくのです。
新しいユニットバスの床は、その表面がしっかりガードされていて汚れも落ちやすいです。
しかし、細かなキズは、時間をかけて少しずつ増えていきます。
そして、素材の表面層が次第に弱くなることで、そこから湯垢や染め粉が染みこんでしまって掃除をしても落ちない頑固な汚れとなります。
話は少し逸れますが、
ツルツルした素材にプロがペンキを塗る場合は、ペーパーやすりで細かなキズを付けてからペンキを塗ります。
その理由は、ご想像の通り、塗装する表面がしっかりとした表面でツルツルしていると、その上からペンキを塗っても塗料がしっかり乗らないからです。
そこで、わざと目に見えないほどの細かなキズをペーパーやすりで軽く付けることで、そのキズにペンキを染みこませるように塗る訳です。
つまり、キズを付けた表面には、しっかりと塗料が乗り、強くツルツルした表面には塗料は乗らない。
これと同様で、ユニットバスもキズから汚れが染みこみ汚れが落ちづらくなるわけです。
そのため、長年の頑固な汚れを無理に落とそうとすればするほど、逆に床にキズをつけてしまいさらに汚れの落ちづらい床にしてしまっている訳です。
まさに、悪循環ですね。
はっきり言って、何度掃除しても落ちないと思います。
抜本的な方法は、ずばり浴室の床を張り替えてしまうことです。
実は、ユニットバスの床の張り替えだけなら、さほど値段も高くありません。
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⇒『バスナフローレで1日で浴室の床をリフォーム』