店舗工事は、外観や内装も大切ですが、設備は最も重要です。お店を快適に故障なく機能させるために、電気工事や設備工事はしっかりと計画を立てて工事をします。
たこ焼き店 今回の店舗内装工事は、「八王子たこみつ」さんの新規店舗工事です。
目次
お店の場所は駅近だけで選ぶ必要はない
契約物件は、10坪ほどの路面店です。
駅からは少し離れていますが、近くに市役所や学校があり、住宅が多く、人通りが多いので、たこ焼き屋さんとしての立地はいいと思います。
どうしても駅から近い方がいいと考えがちですが、少し離れていても場所の選び方次第で、十分に勝算はあります。
賃料的にも駅から離れている方が安い傾向にあるので、毎月のランニングコストも抑えられるので、地域情報や物件の近くにパーキングがあるか(車で来られたお客様が不便ではないか)などを判断材料にするといいと思います。
工事内容は
- ガスの配管工事
- 給水、給湯、排水管工事
- 換気扇設置工事
- 排気ダクト工事
- ミニカウンター、スイングドア造作工事
- 天井 新規電気シーリング取り付け工事
- ブレーカー交換、アンペアーアップ申請
- 客席側 店舗用クッションフロアー施工
と、なりました。
店舗内装では必須となる設備工事
ほとんどの店舗工事で、設備工事が発生します。
住居と違い、お店の使い勝手やレイアウトによって、水場の移動や増設、ガス管移設が必要になってくるからです。
それに伴って、電気工事も発生します。
お店の見た目も大事ですが、お店のエンジン部分の設備は最も重要な工事部門なのです。
今回のたこみつさんの設備工事も、水場の移動や増設、ガス管移設、コンセント工事など設備はフルにありました。
配管がむき出しでは、見栄えも使い勝手も悪いので、配管を隠すために床を作ったり、壁(パイプスペース)を造作します。
カウンターの設置
調理場兼レジカウンター部分は、低い壁を造作して、加工した板を取り付けて、カウンターとして機能させます。
カウンターは汚れや劣化を防ぐため、ウレタンクリアーという塗料を3回塗って光沢を出しました。
スイングドアの蝶番選びがポイント(グレビティヒンジ)
調理場と客室側は、1日に何度も出入りするため、スイングドア(ウエスタンドア)が、重宝されます。
左右どちらにも開き、勝手に正位置に戻ってくれるため、手動での開閉がいらないので、品物を両手で持ったまま出入りできるので便利です。
スイングドア用の蝶番を使用しますが、凡用品の蝶番は「バタンバタン」と開閉するので、蝶番に負担がかかり壊れやすいので、ベスト製のグレビティヒンジという蝶番を使用します。
この蝶番は、バネを使用しないので、ドアの自閉(開)装置の付いたヒンジで動きがスムーズです。
バネを使用しないので、「バタンバタン」と勢いよく閉まらずにゆっくり正位置に戻るので、蝶番への負担が少なく壊れにくいのです。
ゆっくりと閉まるため音も静かですので、お店向きの蝶番です。
トラブルを避ける排気ダクト工事
換気扇を設置して、換気扇の外部にダクトをつなげます。
ダクトとは、換気などのために空気を送る管のことを言います。
たこみつさんの換気扇の排気口は、お隣さんに密接しているため、このダクトを延長して、換気口をお隣の家に向けないようにする必要があります。
たこ焼きを調理している時の、排気はかなりモクモクと出ることは容易に想像つきますので、設計段階で計画しておくことが重要です。
今回のダクト延長は2m程度、横に延長する工事でしたのでダクト工事としては、ウエイトは軽い工事となります。
また、建物は2階建で、1階2階と1棟貸しの店舗ですので、上部への配慮は重要視しません。
しかし、これが例えば8階建のビルの場合、低層階をテナントとして借りて飲食店をするときに注意しないといけないことは、お金がかかっても排気ダクトを屋上まで延長して設置する必要があるということです。
例えば、鉄板焼き屋さんや焼き鳥店、焼肉店などは特に気をつけなくてはなりません。
ダクト工事は、決して安価ではありませんが、かといってそこをケッチってしますと苦情の原因となって、再工事が必要になり、せっかくオープンしたお店を休業する必要がある場合も出てきますので、設計や協議の段階でよく検討することが大切です。
お店紹介 八王子『たこみつ』さん
そんじょそこらのたこ焼き店には負けない味の美味しいたこ焼きです。
『たこみつ』店主のご親戚は、たこ焼きの生地大阪でたこ焼きを焼いてますので、その味を東京・八王子で味わうことが出来てしまいます。
店主は明るく優しいので気軽にお店に行けると思います!
テイクアウトもイートインもどちらも出来ますので、学校帰りやお仕事帰りおやつの時間に 美味しいたこ焼きを是非食べてください!
住所:東京都八王子市元本郷2-15-13