じめじめと湿気が多い梅雨時期になると、なぜか壁紙が浮くなどの現象が起こることがしばしばあります。この現象の原因は、壁紙が下地のボードやベニアにしっかりとくっついてない場合、湿気によって、膨らむことが原因です。しっかりくっついていない部分は、パテの部分である可能性があります。ボードやベニアのジョイント部分、要するに継手部分は、段差が出ないようにパテで平らにしてから壁紙を貼ります。このパテの上は、接着しずらいため、施工ミスや手抜き工事ということではなく、そのような現象が起こる場合があります。 対処法としては、糊を再注入することで、膨れを抑えることが出来ます。
壁紙が浮いてくる 原因は湿気
お部屋のクロスを張り替えた後、綺麗に晴れていたのに、かなり時間が経ってからクロスが部分的に膨らんでくる現象があります。
特に、梅雨時などの湿気の多い時期に起きることが多いです。
壁紙は下地のパテの上には接着しにくい
クロスを最初に張る新築の際には、壁のボードとボードのつなぎ目を平らにするためにパテ処理をします。
このパテの箇所は、糊が付きにくい性質があります。
糊を塗っても完全には接着出来ていない場合があります。
クロスの張り替えの時に、クロスを剥がすとクロス裏紙が下地のボードにくっついたまま残ります。
そして、その上から新しいクロスを貼ると、残った裏紙には新しいクロスは糊でくっつきますが、下地ボードにはクロスはしっかりくっつきません。
この箇所が、梅雨時などの湿気で裏紙が浮いてクロスが膨らんでくるわけです。
そして、天気が回復して湿気がなくなると元に戻ります。
どういう箇所がこのように浮いてしまうかは、工事の段階では施工屋にもわからないので申し訳ないのです。
ただ、浮いた箇所からクロスが剥がれてしまうということはありません。
膨らんだ場合の対処方法
放置してもらっても問題ありませんが、どうしても気になる場合は対処方法がございます。
浮いてきた箇所にクロス用の注射器を使って、裏紙と下地の間にクロス糊を注入してローラーで圧着します。
簡単な工事ですので、施工されたクロス屋さんに連絡すれば対応してもらえると思います。
ただ、連絡をする前に、壁紙が浮いて膨らんでくる箇所をしっかりわかるようにマークしておいてください。
湿気がなくなると元にもどりますから、クロス屋さんが来られたときに場所がわからなくなってしまう恐れがあるからです。