工事前の様子
ビルの3階で、もともとホストクラブが入っていたスケルトンのテナントです。
まずは床や壁のコンクリートの修理
以前入っていたテナントの退去の解体工事を行うと壁や床のコンクリート部分(躯体)が欠けたり一部が破損していたりすることがよくあります。
今回の美容室は、天井や壁や床をコンクリートに直に着色をしてコンクリートの風合いを生かしたお店のイメージなので、破損した部分をモルタルで平らにしました。
床は、アシュホードジャパンの塗料でグレーに塗装しました。
アシュホードジャパンの塗料は、コンクリートに直接塗れる塗料を扱っています。
水性塗料なので匂いが出ないため、今回のような他のお店が多く入っているビルでも、匂いの問題がなく施工ができます。
給排水配管工事
シャンプー台、シンク、洗濯機、トイレの給水の配管をしました。
配管が終わったら、床や壁を組んで配管は隠蔽されてますので正確な寸法出しがとても大事な工程です。
隠蔽した後に「配管の位置が違った」なんてことがあっては、せっかく仕上がった床や壁を壊して配管のやり直しが必要になってしまいます。
シャンプー台の位置もプラベニアで実際の寸法のものを作って、念入りに位置確認をしました。
水圧が弱いため受水槽付水道加圧装置
今回はシャンプー台5台の設置をします。
5台のシャンプー台がフル稼働した場合、お湯の勢いが落ちてしまう可能性が高いです。
水圧テストをした結果、ビル自体の水圧が強くないので、シャンプー台5台をフル稼働させて場合は、お湯がチョロチョロと出るだけになってしまうことは明らかでした。(シャンプーが気持ちよくない美容室はありえませんよね・・・。)
水圧の対策としてベランダ部分にテラル製の受水槽付き水道加圧装置を設置して、受水槽に給水配管をつなげました。
受水槽付き水道加圧装置を設置したことで、シャンプー台5台が稼働しても、シャワーの勢いは問題なく使用できる程度になりました。
電気配線
既存の電気の整線と新規のコンセント、スイッチや照明器具を設置するための配線工事を行いました。
エアコン工事
以前おテナントの使用していたエアコンは3台設置してあり、2台が内部洗浄とエアコンガスのガスチャージをすることで使用する事ができました。
もう一台は壊れていたので、新しいエアコンを設置しました。
個室や仕切り壁の造作
壁の造作を行いました。
使い勝手を考慮して、お客様と十分に打ち合わせをして位置を決めました。
店内の壁はジョリパットでパターン(模様)をつけて演出
お客様のイメージをお聞きして、ジョリパットを使用して、店内の壁を仕上げました。
ジョリパットとは、塗料に砂などを混ぜたモルタル外壁用意匠性塗材のことで、「ジョリパット」はアイカ工業の商品名です。
耐久性、耐候性にも優れていて、外壁材としても使用できます。
サンプルの模様を2種類作って、お客様に選んでいただきました。
あまり違わないようにも見えますが、、、(笑)
模様部分の色の濃淡が違います。
少しの差ですが、細かくイメージにこだわっていく事で、お店自体のイメージが決まってしまうのでとても大事な部分なのです。
コールドカウンター設置
壁際にお客様がコールド待ちに使用するカウンターを造作設置しました。
カウンターの中に電気配線をしてコンセントを付けました。
お客様のスマホの充電に対応できるようにコンセントはUSB付きのコンセントです。
受付カウンターの制作
受付カウンターを制作しました。
大型のカウンターは、工場であらかたの形は制作して現場で組み立てることになります。
今回は、バックヤードの面積があまり広く確保できなかったため、シンクをカウンター内に配置しました。
水が飛ばないように、アクリル板ではねよけを設置しました。
ここでカラー剤を作ります。
待合椅子の制作
受付カウンターの色合いにあわせた、待合椅子を設置しました。
外部の看板を設置
前のテナントの看板を美容室の看板に交換しました。
看板データを出力したシートで貼り直しました。