工事の内容
- 仕切り壁、バックヤードの壁造作
- 荷物棚造作
- 照明、コンセント工事
- 塗装工事
- クロス張り替え工事
- 床張り替え工事
現場は、マンションの1階部分で事務所仕様でした。
ここのテナントに決める前に、他に2件ほどクライアント様と物件の内覧をしました。
一つ目の物件は、錦糸町の路面店の物件で、大家さんがとても良い方で「好きにいかいそうしていいよ!」という物件だったのですが、古く傷んでいたため工事費が予算内におさまらずに断念しました。
二つ目の物件は、歯医者さんの居抜き物件で、広さも満足で工事費も予算内だったので、その物件で契約する予定だったのですが、契約直前に内装譲渡費用が100万円かかると言われてしまい、想定外の展開に急いで他の物件をクライアント様が探しました。
最後に決めた物件は、それまでの2件よりも、正直かなり狭いですが、家賃が安く、駅から近くアクセスも良いので、初出店ということもあり、クライアント様はこの物件で契約しました。
今回は2席の施術スペースを作成することになりました。
10坪のスペースで、施術スペースやバックヤード、メイクスペース、待合スペース、そして動線をしっかりと確保する必要がありました。
クライアント様にヒヤリングさせていただき、たたき台の図面を作成して、そこからさらにゾーニングやデザインを綿密に詰めていきました。
店舗の設計は、デザインももちろん大事ですが、それ以前にお客様やスタッフさんが使いやすく、居心地の良い空間であり必要があります。
限られた空間の場合は、優先順位をつけて、場合によっては必要のない部分を削ぎ落とす作業が必要になります。
今回も、クライアント様と密に打ち合わせをすることができたので、納得いただける空間に仕上げられたと思います。
造作工事では、バックヤードと施術スペースの2席を仕切る壁を作りました。
バックヤードはかなり狭いながらも、スタッフさんがしっかり休憩できるように考えて作成しました。
店舗入り口からの動線をイメージして、バックヤードの壁は斜めに設計しました。
余談ですが、斜めのデザインは結構好きです。
事務所仕様の埋め込み照明は全て撤去しました。
床からの天井高さが2400mmと一般住宅程度の高さでしたので、天井埋め込み式のダウンライトに統一しました。
施術スペースは、照明器具の明るさを調整できるように、超公式にしました。
もともと貼られていた、一般的な量産品クロスは全て剥がして、薄いグレーのクロスを天井と壁に張り替えました。
バックヤードの壁は、店舗に入って一番印象に残るアイキャッチな場所でしたので、木目調のクロスを貼って、店名の切り文字サインを貼りました。
切り文字サインは、主張しすぎず、かつアクセントになるサイズを検証しました。
入り口ドアや、店内の窓枠、トイレのドアなどは全て内装に合うように塗り替えました。
既存のタイルカーペットを剥がして、塩ビタイルに張り替えました。
だんだんお店っぽくなってきました!
施術スペースと通路は、圧迫感が出ないように壁造作ではなく、あえてカーテンを設置しました。
カーテンレールは天井から400mmほど吊り下げて取り付けました。
カーテンレールは、アクセントになるように黒の計画をしてのですが、カーテンレール本体は黒が販売していたのですが、カーテンレールを天井から吊り下げる部材に黒がなかったので、黒に塗装しました。
しっかりアクセントになってくれています!
工事期間は実質6日間の工事でした。
打ち合わせ期間は工事期間よりも長かったですが、工事着工前に詳細に打ち合わせとイメージの共有ができていたので、着工してからは何の問題もなく工事が進みました。
改めて事前の綿密な打ち合わせがとても大事だなと思いました。
今回も工事のご依頼、誠にありがとうございました。
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