工事の内容
- 床の木下地解体、新規木下地造作
- 床の塩ビタイル剥がし、床の下地補修
- 床にクッション性を持たせるためにアンダーレイシートを施工
- アンダーレイシートの上に長尺シートの施工
- 収納家具の作成
- ライティングレールを設置
工事の内容
今回の工事は、地下一階のスタジオの床の下地の修理と床仕上げ材の貼り替えです。
床のコンクリートや木下地部分に歪みや亀裂が生じていて、塩ビタイルが浮いている箇所が多く見られました。
剥がれかけている部分は、お客様自身で、テープを貼って剥がれ止めの対応をされていました。
下地が木材でできている部分は、踏むとかなり「べこべこ」していました。
この「べこべこ」の原因は、下地の木材が年数が経って劣化している場合と、湿気や漏水などによって木材が腐ってしまって起こることが多いです。
正確に原因を突き止めるには、床を剥がさないと分かりません。
このスタジオの場合は、床の一部分に水が溜まったような形跡がありました。
地下なので湿気が溜まりやすいのが原因かと思われます。
地下部分の部屋はどうしても湿気が溜まりますので、入口を締め切らずに換気をこまめにして湿気対策をしていただく方が良いです。
解体した後に、新しく床下地を作り直しました。
コンクリートのクラック箇所を修復するために、塩ビタイルも全面剥がします。
こんな感じに多くの箇所がクラックしてました。
クラックして、コンクリートが浮いて、肌分かれしている部分のコンクリートを除去します。
コンクリートの凹凸やクラック部分を補修モルタルで平にして、床の仕上げ材を貼るために、下地補修をしました。
写真の白い床材は、仕上げの床材の下に敷くアンダーレイという床下地シートです。
アンダーレイを貼ることで、床にクッション性を持たせることができます。
スタジオでは、素足でダンスや武道の稽古などをするため、利用者さんの足の負担を考えて、スタジオオーナー様がクッション性のある床にしたいと言うご要望がありました。
そのため、今回はアンダーレイを使用する施工方法をご提案させていただきました。
アンダーレイを敷いた上に、東リのマチュアという長尺シートを貼って完成です。
長尺シートはコンクリートに直に貼るとかなり硬く感じますが、アンダーレイを貼ったことでクッション性があるため、踏み心地がとても良く足への負担が軽減されます。
マットが縦に入って、備品がおける棚が必要と言うことでした。
マットの枚数がしっかり収納されて、高さを自由に変えられる可動棚を作成しました。
オーダーメイドの家具はサイズを設定して作るので、使い勝手良い家具に仕上がるところが既製品との大きな違いです。
既存の照明器具はそのまま残して、スポットライトを付けたい場所に設置できるライティングレールを設置しました。
床の歪みもすっかり解消されて、クッション性のある床に変身しました!
アンダーレイを引いたことで、利用者様の足の負担が無くなったと喜んでいただけました。
床の剥がれや浮きは、つまずきや転倒の原因になりますので、早い段階で工事をさせていただいて良かったと思います。
今回も工事のご発注ありがとうございました。