最近、少しずつ浸透してきたフリース壁紙という壁紙材があります。(フリースとは、不織布のこと)

このフリース壁紙については、『壁紙を張り替えて模様替え!賃貸でもオシャレに模様替えできます 』で詳しく紹介しています。

このフリース材というのは、ビニールクロスの糊よりも弱い糊で張ることができるため、賃貸のお部屋でもビニールクロスの上にフリース壁紙を張っても剥がしたときにキレイに糊が取れるというモノです。

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これは、弱い糊で張るから可能なことなので賃貸物件向きの張り方です。

退去する際に、部屋を元の状態に戻せるので気軽に壁紙の模様替えができます。

ただし、難点もあって剥がれやすいです。

「フリース壁紙」や「賃貸壁紙」などのワードで検索すると、フリース壁紙を売っているショップや張り方の紹介のサイトなどが数多く出てきます。

こういったサイトでは、「誰でも簡単や短時間で」などメリットは書いてありますが、デメリットを書いてくれているサイトは少ないようです。

売ることを第一に考えているのでしょうから当たり前と言えば当たり前ですが、買う側の立場に立ってデメリットもある程度明示することも必要ではないかと私は思います。

ですので、今回はクロス屋の視点からフリース壁紙についてご紹介したいと思います。

先ほども紹介しましたが、賃貸の壁の”ポイント張り”には、張って剥がせる弱い糊でのフリース壁紙は元に戻せるので大変有効です。

元に戻せるので、賃貸物件でも気軽に壁の模様替えができます。

また、フリース壁紙は外国産のモノが多く、柄も目を引くような大きな柄でしたり、派手で国産にはないような柄も多いです。

お部屋の”ポイント張り”としては、かなりオススメできます。

ところで、それを賃貸ではなくご自身の持ち物件に張ると言うことになると話は違ってきます。

ご自身の物件であれば、簡単に剥がせるという弱い糊を使うのではなく、通常の接着力の高いクロスの糊を使うべきです。

元のクロスをちゃんと剥がしてから、フリース壁紙でも一般のビニールクロスでもどちらであってもキレイに仕上がって剥がれる心配もありません。

そもそも、張って剥がせるのりというのは、元の状態に戻さなければならないことがあるわけであって、その必要がないのでしたらあえて弱い糊を使う必要がないからです。

また、クロス上にクロスを張るというのは、一見すごく早く仕上がるように思われがちですが、張るのに30分かかる場合でしたらはがしは通常10分ぐらいで済みます。

この程度の時間の違いでしたら、王道の張り方で壁紙をちゃんと張って長持ちさせた方がいいと思います。

ネットショップでは、「施工は誰でも簡単に」と紹介していることが多いですが、実際にはそんなことはなく、それなりの知識と最低限の工具が必要です。

YouTubeで調べたり、張り方のサイトを読んで準備万端のつもりでも、いざ作業を始めてみると分からないことがいろいろ出てきたり、うまくいかなかったりするのが当たり前です。

例えば、あるサイトには、”6畳の壁の施工時間1時間半”と書いてありましたが、こんな時間では一般の方では到底無理です。

プロの私でも、クロスを測って、そのサイズに裁断して、糊を塗って実際にクロスを張っていく行程をこなすなら1時間半は厳しいです。

特に、柄のある壁紙を貼る場合は、隣り合う柄を合わせるのも必要ですので更に難易度が上がります。

また、フリース壁紙は、ビニールクロスと比べて値段が高いですからムダにならないにように、経験がない人は初めは誰かに教えてもらった方がいいと思います。

1日ぐらいかけて教われば、自分の家なら張っても大丈夫というレベルにはなると思います。